
こんにちは。たくみです。
突然ですが、皆さんは「フードロス」や“チバベジ”について、どれくらいご存知でしょうか?
“チバベジ”という単語自体、初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか。
“チバベジ”とは↓
2019年9月に起こった台風15号による被害を受けて、千葉県の被災農家に対して千葉市民が少人数で始めた支援活動及び活動グループの名称。被災直後に活動を開始し、傷のついた野菜や果物を農家から買い取って近隣住民に直売したほか、スーパーや飲食店での販売を行った。(中略)名称を「野菜がつくる未来のカタチ」と改め、廃棄農作物を用いた加工食品製造や販売ルートの開拓、製品のブランド化など持続的な支援活動とその仕組みづくりを行う。
出典:コトバンク
上記取り組みのことです。
「フードロス」や「廃棄農作物」と聞くと、「何だか難しい」「自分には関係ない」と思う人の方が多いのではないでしょうか。
私も、「訳あり品みたいなものでしょ?大事だな―。気を付けなければなー。」くらいに思ってました。「フードロス」なんて、節分の恵方巻やスーパー・コンビニのお弁当に使う言葉で、会社が取り組まなければいけない問題、といった感じでした。
しかし、以前参加したイベントの中で“チバベジ”を使った美味しい料理を食べる機会があり、「フードロス」についても学んできました!
今回は、その時のことをご紹介します!
“チバベジ”×フードロスパーティー
“チバベジ”料理の数々
まずは早速、“チバベジ”を使った料理のご紹介!
生産されても出荷できない規格外野菜と言えど、味や栄養に問題はナッシング!
今回はこれらの野菜が、このような料理に生まれ変わりました!

ドンッ!

ドンッ!

ドドンッ!

ジャーン!!
美味しそうな野菜料理の数々が、彩り鮮やかに盛られています!
・赤大根レタスのサラダ
・カブ梅干し漬け
・ロマネスクとブロッコリーのチーズ和え
・ひじき梅肉おにぎり
・チバベジにんじんカレー
・カブピンチョス
・シルクスイートの塩キャラメル大学芋
計8品の大ボリューム!これらの料理を作ったのはこの方!↓
「フリーランス料理人」のなおちゃん!
フリーランスとして日本中を旅するように暮らしながら、出張でパーティー料理や合宿施設でのご飯を作ったりしている料理人です!
(世界30か国の渡航経験を持つなおちゃん自身の話もとても面白いですが、その話はまた今度!)
どれも本当に美味しくて、野菜だから身体に良いことをしている気がしてお腹も心も満たされました!
「フードロス」について
食べた後はお勉強
参加者がお腹一杯になったところで、今回のイベントの本旨である「フードロス」について話は移ります。

なおちゃんが「フードロス」について話しています。
最初に私は「フードロス」について、『「フードロス」なんて、節分の恵方巻やスーパー・コンビニのお弁当に使う言葉で、会社が取り組まなければいけない問題』だと思っていると言いました。
しかし、このイベントに参加して、「フードロス」は
②個人の意識を変えることで出来ることがある
フードロス問題は“①出荷前の農作物から始まっている”
今回の“チバベジ”を振り返ってみましょう。
これらは「傷がついている」「規定より大きい・小さい」「形が不揃い」等の理由から、市場には回らなかった規格外の野菜たちです。
確かにスーパーに並んでいる野菜たちは、大根にしろキュウリにしろ、人参にしろ形が均一なきれいな物が並んでいますね。
しかし規格外野菜は、出荷されている野菜と比べて味は同じ。栄養も同じ。
しかし規格外の為、売れない。
生産者だけでは消費しきれない。
その結果、廃棄になってしまう。
規格外野菜は、食べられるのに捨てられてしまう「もったいない」野菜たちです。
廃棄農作物は、生産の段階で分けられる為、一般的に消費者の知らないところで起きている問題です。しかしその廃棄量は、生産された野菜の40%に達すると言われています。
フードロス問題に関して、メディアでも取り上げられていますが、それらは主に既製品の問題です。
もちろんそれに対する対策も大切ですが、廃棄農作物を少しでも減少するにはどうすれば良いか、という課題も含めて考える必要があります。
フードロス問題は“②個人の意識を変えることで変えられる”
①では生産段階の問題で、消費者には直接結びついてはいませんでした。しかし、日常で消費者も「フードロス」問題に関わっています。
今回のイベントでは、「陳列されている商品」が話に上がりました。
みなさんはスーパーやコンビニで売っている牛乳やヨーグルト、卵を買うときに陳列棚の後ろ側(賞味期限が新しい物)から取ってはいませんか?
私も経験があります。賞味期限が1日長い商品が隣に並んでいる場合、すぐに食べる物なのに長い方が新鮮な気がして取ってしまう。
購入者の心理として、より長い賞味期限の物を購入するのは自然なことだと思います。
しかし、この選ぶ行動一つで「フードロス」は解決できます。
この賞味期限の長いものと短い物、二つの内どちらかを選択する時に(普段消費する日数内で問題なければ)短い物を取る。
一人一人のこの行動一つが、商品が廃棄されるかの変わり目です。
「そんなの自分だけ貧乏くじを引いているみたい」「他の人がやるだろう」と思われる方もいるかもしれませんが、そこは考え方を変えてみましょう。
「そんなの自分だけ貧乏くじを引いているみたい」⇒「自分は環境に良いことをしている」
「他の人がやるだろう」⇒「他の人が出来ていないことを自分ができている」
知っている人の行動一つで、難しい問題も簡単に解決できます。
参加者で考える「フードロス」
自分たちなら何ができるか
「フードロス」について、グループを作り話し合っていきます。

「フードロス」について話し合う参加者。

「フードロス」について話し合う参加者。
今回のイベントは「フードロス」と題名に銘打っていた為、参加者の中には飲食店関係者の割合が高かったです。
日々食材と向き合っている人たちが集うと、このような意見が出てきました。
・仕入れでフードロスを減らす為に、飲食店同士で食材を共有し合う
・規格外野菜を含めた野菜のサブスクリプション
・生産者と「大量消費する場(家~施設)」が直接やり取りする
「知らずに関わっていた」。それで良い。
参加者の方々からは専門的な考えを含め、多くの意見が出てきました。
しかし、これらを一消費者が取り組むのはハードルが高いです。消費者が生産者から直接購入したいと希望しても、生産者側がその対応を各家庭単位で対応するのは難しいでしょう。
そこで、話し合う中で出た結論の一つは、『「フードロス」と向き合う上で大事な点は、大げさに捉えないこと』です。
□「フードロス」問題は各自治体、市町村レベルで取り組む。
⇒一消費者は、飲食店や小売店を利用する。
⇒利用した結果、使われていたのが規格外野菜だった。
□消費者が意識していなくても、知らず知らずの内に「フードロス」の解決に関わっている。
⇒そんなシステムづくりを広げていく。
これが今回のイベントの結論です。
今すぐに解決できる内容ではありませんが、一人一人の行動次第で減少・解決に向かっていく「フードロス」問題。難しく考えず、個人ができることからやって行きましょう。
【※画像提供】
@Kohey Yamauchi
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