
こんにちは!たくみです。
今回は、前回に引き続き真面目な話(=オンライン勉強会で学んだことの共有&備忘録)です。
テーマは、『傾聴』です。
みなさんは普段、人とどのように接しているでしょうか。
どのように相手の話を聞いていますか?
自分の考えを押しつけず、相手の意見を聞くことができているでしょうか。
でも自分と違った考えを受け容れるのって、なかなか難しいことですよね。
難しいことですが、自分の考えだけを押し通してしまっては、相手とのコミュニケーションが上手くいきません。さらには、自分の可能性も狭めてしまうかもしれません。
自分の穿った考え方で、相手のいい面を見過ごしてしまうかもしてません。
大事なのは、相手の話を深く聴いて、相手の意図を理解することです。
今回は物の見方を通して、『傾聴』の大切さを学んでいきましょう。
ルビンの壺
突然ですが、このような絵を見たことはあるでしょうか。
この絵は「ルビンの壺」と呼ばれる、多義図形(1つの形に対して2つ以上の見方ができること)の1種です。
(ちなみに、デンマークの心理学者、エドガー・ルビンが名義したからそう呼ばれています。)
この絵は壺にも見えますし、人が向かい合っているようにも見えるかと思います。
この絵から伝えたいことは、人の捉え方、考え方はそれぞれだということです。
最初に「これは壺だ!」と思った人もいれば、「人がいる!」と最初に思う人もいるでしょう。
人が思うこと、考えること、感じることはそれぞれ異なり、無数にあります。
大事なのは、他の意見を否定せずに、受け容れることです。
全体化
もう一つ、図を見てみましょう。
2つの円があります。
最初に見たとき、どこに目がいくでしょうか?
左側の円の、欠けた部分に目が行く人が多いのではないでしょうか。
人は、良い面・整っている面より、欠けている面に目が行きがちです。
この円を人に置き換えてみましょう。
いま、欠けた部分に最初に目が行った人は、人の欠けている部分(欠点)に目が行きがちと
言うことではないでしょうか。
その人にはもともと綺麗な円があって、他の部分は素晴らしいのに
その欠点だけで人を判断してはいませんか?
その人の一部分だけで、その人のことを判断することを「全体化」と言います。
例えば、こんな場合はどうでしょうか。
学校内で生徒との喧嘩、授業をまともに受けないだけでなく、校外でも壁に落書きをしたり公共物を破壊して警察沙汰になったことが何度もあります。近所の人たちは、そんなAくんのことを「ろくでもないやつだ」と怒り、呆れていました。
しかしそんなある日、Aくんがおばあさんの荷物を持って一緒に横断歩道を渡っているところを、近所の人が見かけました。噂はあっという間に広まり、一躍町の人たちのA君に対する評判は良くなりました。一方、あるところに会社員のBさん(33)がいました。Bさんは真面目な方で、近所でも会社でも好評でした。しかしある日の夜のこと、お酒を飲んで帰ったBさんが、大声で歌いながら家まで帰っていました。近所の人たちは大迷惑。翌日から、Bさんのことを「お酒にだらしない人」「迷惑な酔っ払い」という考えからBさんを見るようになりました。
この話を読んでみて、どう思いますか?
Aくんは、普段はみんなに迷惑がられているのに、一ついいことをしただけでみんなからの目がガラッと変わりました。一部分が全体化されたのです。
AくんもBさんも、今までの評価が一部分の変化で変わってしまいました。これが全体化です。
その人の一部分だけを全体化せずに、その人を認めることがコミュニケーションにおいて大事な能力だと思っています。
魔法の言葉
人の欠点を全体化して、その人のことを判断してしまう。
実際には、確かにその人はそういった欠点もあるけれど、他にいい面もたくさん持ち合わせている。
しかしあなたは、その部分だけに目がいって、その人の魅力に気づいていない。
これって、すごいもったいないことだと思いませんか?
ですが、その欠点に目をつむって、付き合い続けることも難しいでしょう。
それが学校や会社などの接触が多い場であれば尚更です。
そんな時はどうすればいいか。
考え・価値観の違う人たちを受け容れる、魔法の言葉があります。
それは、次の言葉です。
『あなたはそういうタイプなんだね』
シンプルですが、この通りなんです。
あなたは私ではない。
私には私の考えがある。
あなたにはあなたの考えがある。
その人の欠点だと思っていた部分を、「そういうタイプの人」と
受け容れることができれば、どんな人とでも付き合っていけるのではないでしょうか。
傾聴
さて、これまでは例を用いて、相手を受け容れる傾聴の必要性を伝えてきました。
なぜ、傾聴にとって相手を受け容れることが大事なのでしょうか。
それは、傾聴の基本的態度が受け容れる(受容)ことから始まるからです。
次の図を見てください。
コミュニケーションの方法について書かれています。
コミュニケーションの仕方には、「バーバル言語」と「ノンバーバル言語」があります。
次の通り説明していきます。
バーバル言語
言語を用いたコミュニケーションが「バーバル言語」。
相手の言ったことに対して質問して・話したことを要約して確かめることです。
自分が話した事に対して、「もっと知りたい」と質問されると嬉しいですね。
「ノンバーバル言語」
言語を用いないコミュニケーションが、「ノンバーバル言語」です。
傾聴においては、「ノンバーバル言語」が大きな役割を果たします。
話を聴く時は相手のほうを向いて、ときにあいづちを打ったり反応することが大事です。
誰しも話を聞いてもらうときに、相手が携帯の画面見ながら聞いているより、こっちを向いて反応してくれながら聴いてくれるほうがいいですよね?
自分と違う考え・意見だからって、相手を否定しないことが、コミュニケションで一番必要なことではないでしょうか。
まとめ
今回の話は以上です!
私自身、今回お伝えした内容を完璧にこなせているわけではありません。
ですが、相手を受け容れる事によって、自分自身の成長にもつながると、今回の話を聞いて思いました。
みなさんも、周りに意見や考えが異なる人がいても、「あなたはそういうタイプなんだね」と受け容れてみてはいかがでしょうか。
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